外ではノートパソコンを持ち運び、自宅ではデスクトップのようにがっつり使いたい。
そんな方のためにノートパソコンをデスクトップ化して使う方法と必要な周辺機器を紹介します。
デスクトップ化に必要なもの
まずはノートパソコンをデスクトップ化するにあたり、揃えなくてはいけない周辺機器がいくつかあります。
外部ディスプレイ
外部ディスプレイを選ぶためのポイントは3つあります。
- 画面サイズ
- 解像度
- 接続端子
画面サイズ(インチ数)
おすすめの画面サイズは24インチ~27インチです。
24インチ以下だと画面が小さくて見づらく、27インチ以上だと設置するスペースを必要とします。
画面の見やすさ・設置スペースを考えると24インチ~27インチの外部ディスプレイがおすすめです。
解像度
最近の外部ディスプレイの解像度は大きく分けて「フルHD」「WQHD」「4K」の3つがあります。
ベターなのは解像度1920×1080のフルHDです。価格も手頃で種類も豊富にあります。
WQHDはフルHDより一回り大きい解像度2560×1440の外部ディスプレイです。「フルHDでは作業スペースが足りない」という人におすすめの解像度です。ただし、WQHDの外部ディスプレイは少なく、選択肢が限られるのが難点です。
4Kは解像度3820×2160と高精細な画像表現が可能ですが、ノートPCやケーブルが4Kに対応している必要があり、価格も高くなる傾向があります。
キーボード・マウス
デスクトップとして使用するためのキーボードとマウスも必要です。自分が使いやすいキーボード・マウスを選んでもらえれば問題ありません。
有線・ワイヤレスどちらでも構いませんが、ワイヤレスだとケーブル周りがすっきりします。
また、ノートPCはUSB端子が少ない傾向があるので、Bluetoothに対応したキーボード・マウスだとUSB端子を1つ節約できます。
USB Type-Cならケーブル1本の接続で
今のタイミングでノートパソコンをデスクトップ化させるなら、USB Type-Cに対応したノートパソコンがおすすめです。
USB Power Deliveryに対応したUSB Type-C端子があるノートパソコンなら、USB Type-Cのハブを使うことで、ケーブル1本を接続するだけでデスクトップ化することができます。

僕はAnkerのUSB Type-C対応のハブを使い、電源・HDMIでの外部接続・ワイヤレスマウスのUSBレシーバーを接続しています。
ノートパソコンを持って外出し、帰宅した際はハブのケーブルを1本繋ぐだけでデスクトップ化が可能です。
ノートパソコンの配置場所
デスクトップ化をするうえで1つ困るのがノートパソコンをどこにどのように置くかです。
- ディスプレイを畳んでスタンドで立てる
- 専用スタンドを使い、開いて置く
- 外部ディスプレイの前面に置く
1.ディスプレイを畳んでスタンドで立てる
専用のスタンドを使ってノートパソコン畳んで立てる方法です。スペースを取らないのがメリットですが、機種によってはディスプレイを畳むと排熱がうまく行われないこともあります。
排熱がうまく行われないと故障の原因となるので注意しましょう。
2.専用スタンドを使い、開いて置く
ノートパソコンを開いたまま置ける専用スタンドです。畳んで立てるタイプのスタンドとは違い、排熱は問題ありません。
ただし、設置スペースや必要とする点がデメリットです。
3.外部ディスプレイの前面に置く

デスクトップ化と言っていいのが微妙ですが、僕は外部ディスプレイの前にノートパソコンを置いてキーボードをそのまま使用しています。
外部ディスプレイとノートパソコンのモニターの2画面が使えますし、タイピングの感覚も外と自宅で変わらないので、この置き方もおすすめです。
ただし、外部ディスプレイを付属のスタンドでそのまま設置すると、ノートパソコンのモニターと外部ディスプレイが被ってしまうので、外部ディスプレイはモニターアームを使って少し高めに設置することをおすすめします。
ノートパソコンをデスクトップ化したときのメリット・デメリット
ノートパソコンをデスクトップ化したときのメリット
メリット①:ファイルや設定が1つで済む
自宅や会社ではデスクトップ、持ち運び良いうにノートパソコンを持っているという人は多いですが、これだとファイルの管理や設定がとても面倒です。
最近はクラウドサービスを使うことでファイルは管理しやすくなりましたが、ノートパソコン1台のみ以上の管理しやすさはありません。
メリット②:フレキシブルに動ける
デスクトップ状態で行っていた作業を中断して、そのまま外出先でもノートパソコンで続けることができます。
このメリットは外だけでなく、自宅内でも効果を発揮します。デスクで行っていた作業を通弾してソファーに座りながら続行…などもできるので良い気分転換になりますよ。
メリット③:作業効率がアップする
ノートパソコンのみだと小さい画面1つで作業をしないといけないので、どうしても効率が落ちてしまいます。
デスクトップ化して2つのディスプレイにしたり、大きなディスプレイにすることで作業効率はグンとアップします。
メリット④:設置スペースを取らない
通常のデスクトップパソコンは大きな本体を置くスペースがどうしても必要です。しかし、ノートパソコンのデスクトップ化ならスペースは最低限しか取りません。
部屋のインテリアを崩すこともないので、リビングにパソコンを置きたい人に特におすすめです。僕もリビングにデスクを置いて、そこに外部ディスプレイやノートパソコンを置いてしますが、部屋内に圧迫感はほとんどありません。
ノートパソコンをデスクトップ化したときのデメリット
デメリット①:ケーブルの抜き出しが面倒
外部ディスプレイ・キーボード・マウス・電源など、どうしてもケーブル類は多くなってしまい、ノート状態からデスクトップ状態にするときなど(逆もしかり)はケーブルの抜き差しが面倒です。
しかし、前述のUSB Type-Cに対応したノートパソコンを選んだり、キーボードはノートパソコンのものを使うなど、工夫次第でこのデメリットはクリアできます。
デメリット②:PCのスペックアップがやりにくい
これはノートパソコンをデスクトップ化したときのデメリットというより、ノートパソコン自体のデメリットです。
ノートパソコンはデスクトップパソコンに比べて、メリモやHDDの増設などは難しくなっています。スペックが足りないと感じたらほぼ買い替え一択となります。
デスクトップ化におすすめのノートパソコン
僕のおすすめは「軽くて持ち歩きやすく、そこそこの性能がある機種」です。
ゲームや動画編集など重い作業ができる機種だと、サイズが大きく重量も重くなる傾向があります。
ブラウザ閲覧やOfficeソフト、WEBサイト作成や画像編集くらいまでの使用用途が問題なくできる機種だと、軽くて持ち歩きやすい機種を選ぶことができます。
手前味噌になりますが、僕も持っているDellの「Inspiron 13 7391」がおすすめです。

第10世代Core i7、メモリ8GB、SSD512GBに簡易的なグラボも搭載して、なんと重量は約995g。
持ち歩きやすさは抜群、それでいてメインとしても使える十分なスペックを備えた機種です。
ノートパソコンのデスクトップ化をおすすめする人
- 出張や打ち合わせなどでパソコンを頻繁に持ち歩く人
- ゲームや重い動画編集などはやらない人
- 作業効率と持ち歩きさを両立したい人
パソコンを頻繁に持ち歩く人にはビジネスマンには特におすすめです。出張や打ち合わせのときはノートパソコンを持ち歩き、オフィスや自宅では外部ディスプレイに接続して効率化重視で使用することができます。
ゲームや動画編集など使用用途が重めの人にはあまりおすすめできません。ゲームや動画編集などができる高スペックなノートパソコンは大きくて重い傾向があり、ノートパソコンとして持ち歩くことが億劫になります。
ノートパソコンとして持ち歩かないなら元からデスクトップパソコンを使用することをおすすめします。また、価格もデスクトップパソコンの方が比較的安い傾向があります。