2018年9月20日に発売されたFUJIFILM X-T3の後継機として、2020年2月26日に発表されたFUJIFILM X-T4(発売は2020年4月予定)
買おうか迷っている人、X-T3からの買い替えを迷っている人のために、X-T3からX-T4で変わったスペックを比較してみました。
X-T4とX-T3の違い
X-T3からX-T4になり、変更された点を一覧にしました。
X-T4 | X-T3 | |
手ブレ補正 | あり | なし |
バッテリー枚数 | 約500枚(エコノミーモード:約600枚) | 約390枚 |
サイズ(幅) | 134.6mm | 132.5mm |
サイズ(奥行) | 63.8mm | 58.8mm |
重量 | 607g | 539g |
連写 | 電子:30コマ/秒、メカ:15コマ/秒 | 電子:30コマ/秒、メカ:15コマ/秒 |
AF最速 | 0.02秒 | 0.06秒 |
レリーズタイムラグ | 0.02秒 | 0.045秒 |
瞳AF | あり(大幅に向上) | あり |
動画ハイフレームレート | ・120fps 1920×1080 連続最大約6分まで ・240fps 1920×1080 連続最大約3分まで | 120fps 1920×1080 連続最大約6分まで |
動画ファイル形式 | MOV、MP4 | MOV |
内蔵フラッシュ | なし | なし(クリップオンフラッシュ EF-X8が付属) |
モニター液晶 | 3インチ 約162万ドット | 3インチ 約104万ドット |
モニター可動 | バリアングル | 3方向チルト |
X-T3より向上した部分は赤字にしました。当たり前ですが全体的に性能が向上しています。
X-T4は手ブレ補正機能を搭載
X-T4 | X-T3 | |
手ブレ補正 | あり | なし |
X-T4で最も注目された新要素が手ブレ補正機能の搭載です。上位機種のX-H1には手ブレ補正機能が搭載されていましたが、X-T1桁シリーズにも搭載されることになりました。
X-T1桁シリーズの軽量さを損なわないために、防振ユニットを約30%小型化・約20%軽量化して搭載しています。
組み合わせるレンズによって異なりますが、最大5軸・6.5段の補正効果を発揮します。
バッテリー枚数が増加
X-T4 | X-T3 | |
バッテリー枚数 | 約500枚(エコノミーモード:約600枚) | 約390枚 |
1本のバッテリーで撮影できる枚数はX-T3では約390枚でしたが、新開発のバッテリーによりX-T4では約500枚と、100枚以上の増加に成功しました。
以前からX-T3のバッテリー持ちの悪さは指摘されていたので、この点が改善されたことに喜んでいるユーザーは多いはずです。
さらに省電力モード(エコノミーモード)約600枚の撮影が可能になります。
サイズ・重量はやや増大
X-T4 | X-T3 | |
サイズ(幅) | 134.6mm | 132.5mm |
サイズ(奥行) | 63.8mm | 58.8mm |
重量 | 607g | 539g |
幅が約2mm、奥行が約5mmとX-T3よりややサイズが大きくなりました(高さは変わらず)
重量も68g重くなっていますが、手ブレ補正機能を搭載したことによる増量と考えると、技術的にはかなり向上したことが読み取れます。
AF速度など撮影機能も向上
X-T4 | X-T3 | |
連写 | 電子:30コマ/秒、メカ:15コマ/秒 | 電子:30コマ/秒、メカ:15コマ/秒 |
AF最速 | 0.02秒 | 0.06秒 |
レリーズタイムラグ | 0.02秒 | 0.045秒 |
瞳AF | あり(大幅に向上) | あり |
連写枚数やAF速度など基本的な撮影機能も確実に向上しています。
特にAF(オートフォーカス)は合焦速度や瞳AFなどの進化が期待です。これは是非実機を触って体験してみたいですね。
動画撮影機能も向上
X-T4 | X-T3 | |
動画ハイフレームレート | ・120fps 1920×1080 連続最大約6分まで ・240fps 1920×1080 連続最大約3分まで | 120fps 1920×1080 連続最大約6分まで |
動画ファイル形式 | MOV、MP4 | MOV |
X-T3も動画撮影に強い機種でしたが、X-T4ではより動画機能に力が入れられています。
240fpsのハイフレームレートによるスローモーションな映像なども非常に撮りやすくなりました。
さらにX-T4より保存形式にMP4が追加されました。多少ですがMOVはWindowsと相性が悪いことがあったので、MP4もサポートされたのは嬉しいポイントです。
背面モニターもバリアングル液晶で使いやすく
X-T4 | X-T3 | |
モニター液晶 | 3インチ 約162万ドット | 3インチ 約104万ドット |
モニター可動 | バリアングル | 3方向チルト |
モニター液晶はX-T3の104万ドットから162万ドットに。より鮮明な液晶で撮影した写真・動画を確認することができます。
モニター可動も3方向チルトからバリアングルになり、より使いやすくなりました。写真撮影はもちろん、動画撮影の向上を意識したことが読み取れます。
まとめ
X-T3からX-T4になり大きく向上した点がやはり手ブレ補正とバッテリー枚数ですね。この2点は実際に使ってみるとX-T4の進化を肌で感じ取れると思います。
その他も性能も正統に進化しており、X-T4の発売が今から待ち遠しいです。